2016/02/05

Imco

「生物としての静物(文庫版)」、P32-34
開高健記念館の展示、その他
一枚のブリキを折って畳んでビス一本で止めたきりなのにけっして壊れないという優秀さである。シンプルだけど飽きがこないし、その親和は祖父、父、子、孫と引き継がれていく性質のものである。



私は今はノンスモーカーですが、若い頃に少しばかり嗜んだ時期があり、イムコのオイルライターを愛用していました。「生物としての静物」の影響です。安くて丈夫で長持ち。それでいて所作や動作を楽しむこともできる、本当によい道具です。私にとっては、オピネルのナイフとどこか共通した印象があります。写真を撮る前に何年かぶりに動かしてみましたが、無事に火花が飛び出ました。小さな閃光と特有の開閉音、そしてフリントの焦げる匂いが、様々な景色を思い起こさせてくれます。

今は、アウトドア用小型コンロやチタン製シェラカップと一緒にバッグの中に収納してあります。あまり使うことはありませんが、お守りがわりに持ち続けたいと思わせてくれる一品です。

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