2016/02/23

Browny

「Basser (No.151)」、P36 
「サライ(2005年9号)」、P43


開高さんの初期のボックス(フィッシュ・オンなど)に入っているルアーは、忠さんのバイトを除き、ほとんどすべてが外国製でした。国産ルアーは模倣品が主体だった時期ですので、当然の成り行きだったのでしょう。その後、独創的な国産ルアーが次々と発表されるにつれ、開高さんのボックスにも国産プラグが含まれるようになります。オーパ!」以降、アルファー&クラフト(ザウルス)のルアーなどがたびたび登場するのはご存知のとおりです。

小魚を模したルアー、ミノープラグ。開高さんはラパラを絶賛しており、それ以外のミノーはあまり登場してきません。ブラウニーは、その実力が認められたのか、それとも単なる代打だったのか、詳しい事情はわかりませんが、ラパラ社以外の製品で開高さんのボックスに入っている数少ないミノーのひとつです。カラーは何にでも効くとされる赤・金。忠さんのバイトでも、「赤・金」が卓効との記述がありますので、開高さんご自身も、このカラーに信頼があったのかも知れません。

サイズは11cmか13cmのように見えます。ただ、頭のあたりやボディーが少し太い気もするので、もしかするとブラウニーではなく、海の大物用として販売された「ソルティー・ブラウニー」かもしれません。一度、是非、現物を確かめてみたいところです。

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