「太陽(No.422 特集 開高健)」、P10
「太陽」の井伏鱒二さんの秘伝書の頁に、「スウェーデン、アブ社製の黄金のリール」として紹介されているのが5600CDLです。ただ、開高さん自身の著作物には、5000 De Luxe や5000CDLは登場してきますが、5600CDLは見掛けません。
5600CDL自体、製造年数が短くあまり数多くは出回らなかったリールです。上の写真のものは、1977年製造のもの。ドラッグの先端が涙型(丸型)で、サムレバーが角ばったタイプです。「太陽」のものはもう少し後期のもので、ドラッグが角型、サムレバーが丸いタイプです。さらには、ハンドルを止める部品(リテイナー)があることから、おそらくは1980年台初頭のものだと思われます。
2016/04/17
2016/04/06
Small Fry Perch
「太陽(No.422 特集 開高健)」、P52
「太陽(No.422)」の「開高健が好んだ釣り道具」のページには、典型的なパーチカラーのバグリー社製ルアーが掲載されています。バグリー社は、フィッシュプリントを施したルアーを数多く発表してきました。それらのうち、小型のものは「スモールフライ(当歳魚)」と呼ばれ、バス、シャッド、トラウト、パーチ、ブリームなどなど実際の魚を模したデザインが印刷塗装されています。
上の写真は、巨大なサイズの「パーチ」。ボディーサイズは約12cm、1oz前後の重さがあります。ボリュームもあって、昨今ならば「ビッグベイト」としても通用しそうな大きさです。こちらのサイズのほうが、開高さんの好みのような気がします。
「太陽(No.422)」の「開高健が好んだ釣り道具」のページには、典型的なパーチカラーのバグリー社製ルアーが掲載されています。バグリー社は、フィッシュプリントを施したルアーを数多く発表してきました。それらのうち、小型のものは「スモールフライ(当歳魚)」と呼ばれ、バス、シャッド、トラウト、パーチ、ブリームなどなど実際の魚を模したデザインが印刷塗装されています。
上の写真は、巨大なサイズの「パーチ」。ボディーサイズは約12cm、1oz前後の重さがあります。ボリュームもあって、昨今ならば「ビッグベイト」としても通用しそうな大きさです。こちらのサイズのほうが、開高さんの好みのような気がします。
2016/04/04
2016/03/24
Black Fury
「オーパ、オーパ!! アラスカ至上篇 コスタリカ篇(文庫版)」、P236
「太陽(No.422 特集 開高健)」、P52、61
これも、日本では比較的よく知られたスピナーです。メップス社のブラック・ヒューリー。渓流の流れる山林に棲む小さな昆虫類の色を模したスピナーとされています。国内に輸入されていた数が圧倒的に多かったためか、ブラック・ヒューリーといえばこの黄色いドット模様のものを思い起こす釣り人が多いのではないでしょうか。
「オーパ・オーパ!!」の写真ですが、暴れたサケの鰓が赤く写っているようにも見えます。本文には「メップス」の文字は頻出してきますが、具体的なモデル名までは記載されていません。普通は、同社の代表作である「アグリア」が思い浮かびますので、余計に見逃してしまいそうです。ただ、「太陽」の写真を併せて見比べてみますと、このサケの頭付近に写っているのが「ブラック・ヒューリー」であることに納得がいくと思います。カラーは、蛍光赤のドット模様。#4くらいのサイズになると、点々の数も増えてくるので、魚の鰓耙にそっくりです。
現行品のカラーラインアップを確認してみると、「オーパ・オーパ!!」掲載の蛍光赤もまだ製造されているようです。黄色に次いで並べてあるので、継続的に人気のあるカラーなのでしょう。流石、開高さんの見立てたカラーです。
「太陽(No.422 特集 開高健)」、P52、61
これも、日本では比較的よく知られたスピナーです。メップス社のブラック・ヒューリー。渓流の流れる山林に棲む小さな昆虫類の色を模したスピナーとされています。国内に輸入されていた数が圧倒的に多かったためか、ブラック・ヒューリーといえばこの黄色いドット模様のものを思い起こす釣り人が多いのではないでしょうか。
「オーパ・オーパ!!」の写真ですが、暴れたサケの鰓が赤く写っているようにも見えます。本文には「メップス」の文字は頻出してきますが、具体的なモデル名までは記載されていません。普通は、同社の代表作である「アグリア」が思い浮かびますので、余計に見逃してしまいそうです。ただ、「太陽」の写真を併せて見比べてみますと、このサケの頭付近に写っているのが「ブラック・ヒューリー」であることに納得がいくと思います。カラーは、蛍光赤のドット模様。#4くらいのサイズになると、点々の数も増えてくるので、魚の鰓耙にそっくりです。
現行品のカラーラインアップを確認してみると、「オーパ・オーパ!!」掲載の蛍光赤もまだ製造されているようです。黄色に次いで並べてあるので、継続的に人気のあるカラーなのでしょう。流石、開高さんの見立てたカラーです。
2016/03/17
Big Bud
「もっと広く!(文庫版 下)」、P3
「太陽(No.422 特集 開高健)」、P61
元洋酒屋さん勤めということもあってか、開高さんの作品にビールはほとんど出てきませんし、ご自身が飲んでいる姿もあまり想像ができません。酒豪にとっては、ビールはお酒には含まれない種類の飲み物だったのでしょう。
さて、「もっと広く!」には、ビッグバドが登場してきます。眼のまわりの黒ぼかしが大きく、黒い瞳もやや大きい塗りのタイプです。 また、書物の彩りとしてだけではなく、アタッシュケース型のアドベンチャラーのタックルボックス(No.748)にもしっかりと収められています。
ご存じ、バドワイザーのノベルティールアーですが、ランカーキラーとしての実力も良く知られるところです。雑誌などでも時々特集が組まれるので、愛好家も多いのでしょう。現在では多種多様のカラーが販売されていますが、プラドコ期以前にはほぼバドワイザーのみでした(後に、ラバット、クアーズなども出てきますが)。カラーバリーエーションがないのでコレクションアイテムにはなり難いと思いきや、ちょっとしたパーツや塗り方の違い、スケールの種類、目玉の表情などなどに小さな違いを求めていくとあっというまに1ダースくらいは揃ってきます。都合、ビール2パック分。ビールならばあっという間に消えていく本数ですが、ビッグバドならばこのくらいあれば当分の釣りには困らないはずです。
2016/03/13
Meadow Mouse
「オーパ!(文庫版)」、P22、107、127、267
「太陽(No.422 特集 開高健)」、P61
プラスチックのネズミを投げると30秒後に一匹釣れた。
「オーパ!」にはこのネズミがたびたび登場します。「30秒後に一匹釣れた」との表現は、キャスト後に30秒間ノーアクションで放置しておいても釣れたという意味なのか、それともルアー交換後にすぐ釣れたという意味なのか。いずれにしても、当時のアマゾン河の魚の密度は相当に濃かったのでしょう。
ヘドンルアーの歴史の中でもかなり古くから製造されているルアーですが、私がルアー釣りを始めた時期には近所の釣具店にはこのルアーが置いてありませんでした。ただ、オリムピックのカタログやヘドンの「ミニカタログ」には艶めかしいネズミのボディーが掲載されており、欲しくて欲しくて仕方がないルアーのひとつでした。
その後、無事にいくつか入手できたのですが、ファーフィニッシュという仕上げの脆さもあり、実釣用として使ったものはなかなかよい状態を維持できません。仕方なしに、何個も何個も調達し続けることになります。 ・・・今も相当数、ストックしています。
さて、このルアー。リップを強引に垂直近くにまで曲げてみると、表面に大きな波動を残しながら悶えるトップウォータープラグに変身します。低活性時にも活躍する素晴らしいルアーです。
「太陽(No.422 特集 開高健)」、P61
プラスチックのネズミを投げると30秒後に一匹釣れた。
「オーパ!」にはこのネズミがたびたび登場します。「30秒後に一匹釣れた」との表現は、キャスト後に30秒間ノーアクションで放置しておいても釣れたという意味なのか、それともルアー交換後にすぐ釣れたという意味なのか。いずれにしても、当時のアマゾン河の魚の密度は相当に濃かったのでしょう。
ヘドンルアーの歴史の中でもかなり古くから製造されているルアーですが、私がルアー釣りを始めた時期には近所の釣具店にはこのルアーが置いてありませんでした。ただ、オリムピックのカタログやヘドンの「ミニカタログ」には艶めかしいネズミのボディーが掲載されており、欲しくて欲しくて仕方がないルアーのひとつでした。
その後、無事にいくつか入手できたのですが、ファーフィニッシュという仕上げの脆さもあり、実釣用として使ったものはなかなかよい状態を維持できません。仕方なしに、何個も何個も調達し続けることになります。 ・・・今も相当数、ストックしています。
さて、このルアー。リップを強引に垂直近くにまで曲げてみると、表面に大きな波動を残しながら悶えるトップウォータープラグに変身します。低活性時にも活躍する素晴らしいルアーです。
2016/03/03
Ambassadeur 6000
「オーパ!(文庫版)」、P4、21、210、211、218
「もっと遠く!(文庫版 下)」、P145、148、156、161
「開高健展パンフ(1999)」、P57
「太陽(No.422 特集 開高健)」、P50
ABU社国際釣りコンテスト金賞受賞の記念品として開高さんに贈られたのが、ディプロマット662とアンバサダー6000でした。この組み合わせは、「オーパ!」や「もっと遠く!」にも度々登場し、ドラドやマスキーといった大物との戦いに大活躍します。「開高健展パンフ」には、記念品を贈られたことへのお礼の書状(の下書き)が掲載されていますが、単なる社交辞令ではなかったことは、その後の大活躍から明らかでしょう。
詳細な写真が見付からないため製造年代は不明ですが、ラインクリッカー付き(上の写真のはクリッカーなし)、3スクリューの波型モデルと思われます。日本ではあまり使う場面がありませんが、素晴らしいリールです。
「もっと遠く!(文庫版 下)」、P145、148、156、161
「開高健展パンフ(1999)」、P57
「太陽(No.422 特集 開高健)」、P50
ABU社国際釣りコンテスト金賞受賞の記念品として開高さんに贈られたのが、ディプロマット662とアンバサダー6000でした。この組み合わせは、「オーパ!」や「もっと遠く!」にも度々登場し、ドラドやマスキーといった大物との戦いに大活躍します。「開高健展パンフ」には、記念品を贈られたことへのお礼の書状(の下書き)が掲載されていますが、単なる社交辞令ではなかったことは、その後の大活躍から明らかでしょう。
詳細な写真が見付からないため製造年代は不明ですが、ラインクリッカー付き(上の写真のはクリッカーなし)、3スクリューの波型モデルと思われます。日本ではあまり使う場面がありませんが、素晴らしいリールです。
2016/02/11
Orange Boy
「オーパ、オーパ!! モンゴル・中国篇(文庫版)」、P139
「生物としての静物」、P129~137
「太陽(No.422 特集 開高健)」、P109
その他もろもろ
「時刻は現代人の強迫観念の幻影に過ぎない」 開高健
開高さんの著作物には、時計の話はあまり出てきません。「生物としての静物-超薄型の、蓋付の、懐中時計はいいもんだ」には、芥川賞 の記念品のロンジン(LONGINES)の話や、セイコーの自動巻・カレンダー付の腕時計の話が登場しますが、特に釣りの時には腕時計を身に付ける習慣があまりなかったようです。
ただ、晩年の釣行記の際には、セイコー社のダイバーズウォッチがチラリ、チラリと見え隠れします。「オーパ、オーパ!!」のチョロート河でのイトウ釣りでは、釣り上げた魚を高く掲げたその左手に、オレンジ色の文字盤のセイコーダイバーズが装着されています。
この腕時計は、その後、盟友のボブ・ジョーンズ(ロバート・ジョーンズ)さんに進呈されたようです。「これをはめたまえ! 大人の腕時計だ」と。ボブさんご自身の寄稿により、「太陽」に掲載されています。
セイコーダイバーズの中でも、このオレンジ色の文字盤のものはひと際目立ちますね。文字盤の色により、「ブラックボーイ」、「ネイビーボーイ」、そして「オレンジボーイ」の愛称がついています。1980年代には、当時の若者(ヤングと呼ばれていました)を中心にとても人気が出たシリーズです。大人の腕時計・・・私も、釣りに行く時には時々同行させています。
「生物としての静物」、P129~137
「太陽(No.422 特集 開高健)」、P109
その他もろもろ
「時刻は現代人の強迫観念の幻影に過ぎない」 開高健
開高さんの著作物には、時計の話はあまり出てきません。「生物としての静物-超薄型の、蓋付の、懐中時計はいいもんだ」には、芥川賞 の記念品のロンジン(LONGINES)の話や、セイコーの自動巻・カレンダー付の腕時計の話が登場しますが、特に釣りの時には腕時計を身に付ける習慣があまりなかったようです。
ただ、晩年の釣行記の際には、セイコー社のダイバーズウォッチがチラリ、チラリと見え隠れします。「オーパ、オーパ!!」のチョロート河でのイトウ釣りでは、釣り上げた魚を高く掲げたその左手に、オレンジ色の文字盤のセイコーダイバーズが装着されています。
この腕時計は、その後、盟友のボブ・ジョーンズ(ロバート・ジョーンズ)さんに進呈されたようです。「これをはめたまえ! 大人の腕時計だ」と。ボブさんご自身の寄稿により、「太陽」に掲載されています。
セイコーダイバーズの中でも、このオレンジ色の文字盤のものはひと際目立ちますね。文字盤の色により、「ブラックボーイ」、「ネイビーボーイ」、そして「オレンジボーイ」の愛称がついています。1980年代には、当時の若者(ヤングと呼ばれていました)を中心にとても人気が出たシリーズです。大人の腕時計・・・私も、釣りに行く時には時々同行させています。
2016/02/06
Hi-Lo
「フィッシュ・オン(文庫版)」、P86、101、102、158、159
「オーパ!(文庫版)」、P224
「もっと広く!(文庫版 下)」、P3
「太陽(No.422 特集 開高健)」、P52、53、61
「モンゴル大紀行」 1尾めのイトウ ほか
もともとはスウェーデン製ですが、一時期はHeddon社が製造を受け持っていたようです。中には、同じサル顔の「リバーラント・スプーク」とのダブルネームで売られていたものもあります。ABUとHEDDON、2つのロゴが入ったルアーは、何かとても得をしたような気分にさせてくれます。
「オーパ!(文庫版)」、P224
「もっと広く!(文庫版 下)」、P3
「太陽(No.422 特集 開高健)」、P52、53、61
「モンゴル大紀行」 1尾めのイトウ ほか
「フィッシュ・オン」の頃から頻繁に登場してくるABU社の名作プラスチックプラグ、「ハイロー」。同書では「高低(たかひく)」といった直訳でも紹介されています。「パイクについての名作」、また、「ずっと以前からなじみになっているプラグ」、という表現からわかるように、開高さんが絶大な信頼を置いていたルアーのひとつです。パイクだけではなく、ドラドやイトウを狙った釣りでも大活躍しました。
もともとはスウェーデン製ですが、一時期はHeddon社が製造を受け持っていたようです。中には、同じサル顔の「リバーラント・スプーク」とのダブルネームで売られていたものもあります。ABUとHEDDON、2つのロゴが入ったルアーは、何かとても得をしたような気分にさせてくれます。
2016/01/22
Fishing Hat
「オーパ、オーパ!! アラスカ篇 カリフォルニア・カナダ篇(文庫版)」、P218、219、222、317
「太陽(No.422 特集 開高健)」、P32、ほか
「生物としての静物(開高流アウトドア、砂糖キビの帽子)」に詳しく書かれていますが、釣り紀行や遠征時に撮影される膨大な数の写真整理の際の便宜を考え、州や国が変わるたびに帽子を取り替えて被ったそうです。
そのうち、カリフォルニア州でのストライパー、ブラックバス釣りの時の帽子には、足と掌のパッチ(ワッペン、アップリケ)が縫い付けられています。お嬢さん(故・開高道子さん)が縫ってくれたものとのことです。
私も帽子は大好きで、部屋中に何個となく転がっています。もう十数年以上のこととなりますが、とある手芸店でたまたま同じワッペンを見付け、これまた似たような帽子を入手し、自分で手縫いしてみました。開高さんゆかりのリールやルアーと一緒に並べてあります。
「太陽(No.422 特集 開高健)」、P32、ほか
「生物としての静物(開高流アウトドア、砂糖キビの帽子)」に詳しく書かれていますが、釣り紀行や遠征時に撮影される膨大な数の写真整理の際の便宜を考え、州や国が変わるたびに帽子を取り替えて被ったそうです。
そのうち、カリフォルニア州でのストライパー、ブラックバス釣りの時の帽子には、足と掌のパッチ(ワッペン、アップリケ)が縫い付けられています。お嬢さん(故・開高道子さん)が縫ってくれたものとのことです。
私も帽子は大好きで、部屋中に何個となく転がっています。もう十数年以上のこととなりますが、とある手芸店でたまたま同じワッペンを見付け、これまた似たような帽子を入手し、自分で手縫いしてみました。開高さんゆかりのリールやルアーと一緒に並べてあります。
2016/01/19
L&S Mirro Lure
「太陽(No.422 特集 開高健)」、P52、61
日本でも一部の釣り人には絶大な人気を誇るL&S社製のミロルアー。このうち、金属リップの付いたミノータイプ、しかもマグナムサイズのもの(カラーはRH)が開高さんのボックスに入れられています。近くに並べてあるハイローから想像するに、1ozはありそうなサイズです。北米地域のサケ・マス用に用意されていたものでしょうか。
上の写真のものは、同じルアーですが「極小」サイズです。渓流で何尾か釣った覚えがあります。シンキングタイプで飛距離が稼げるため、一時期はよく使っていました。今見ると、それなりに可愛い顔付きです。
日本でも一部の釣り人には絶大な人気を誇るL&S社製のミロルアー。このうち、金属リップの付いたミノータイプ、しかもマグナムサイズのもの(カラーはRH)が開高さんのボックスに入れられています。近くに並べてあるハイローから想像するに、1ozはありそうなサイズです。北米地域のサケ・マス用に用意されていたものでしょうか。
上の写真のものは、同じルアーですが「極小」サイズです。渓流で何尾か釣った覚えがあります。シンキングタイプで飛距離が稼げるため、一時期はよく使っていました。今見ると、それなりに可愛い顔付きです。
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