2016/03/14

HMG

「生物としての静物(文庫版)」、P210
「オーパ、オーパ!! アラスカ至上篇 コスタリカ篇(文庫版)」、P233、234、235、236、240
そこでフェンウィック社の、バス用の、ワンピースの、グラファイト竿を一本買い、リールは昔のままのアブのアンバサダー5000番Cという組み合わせにして、アラスカへキング・サーモンを釣りに出掛けた。

アルゼンチンの空港でほぼすべてのタックルを盗まれた開高さんは、意を決してロッドメーカーの宗旨替えをします。以降、ABU社のロッドはほとんど登場しなくなり、フェンウィックが幅を利かせていくことになります。

「オーパ、オーパ!! アラスカ至上篇」でたくさんのサーモンを釣り上げているロッドが、フェンウィックのHMG(グラファイトロッド)です。グリップスタイルから、日本からの特注品(ジャパンスペシャル)かもしれません。以前から品番が気になって気になって仕方がなく、写真を何度もルーペで拡大してみたりしていたのですが、ついぞ長さや品番は読めず仕舞いでした。5パワーの6フィートということは類推できていたのですが。

その後、いろいろな開高さん関連の展示会を訪れるたびに注意を払っていたところ、やっと「HMG GFC-605」と判明。スペックからしても、メップスの#4や#5あたりにはドンピシャといったところでしょう。

初期のHMGは程度のよいものが世の中にあまり残っておらず、また、ロッドのロゴやスペック表示もすぐに消えてしまいます。私も同じ竿が欲しくていろいろと探しまわり、今は何とか同じHMGの605を2本ばかりストックしています(ただし、私のものは後期仕様のHFC-605ですのでブランクが少し異なります)。いつの日か、アラスカを訪れる機会があれば持っていこうかとたくらんでいます。

0 件のコメント:

コメントを投稿