2016/03/24

Black Fury

「オーパ、オーパ!! アラスカ至上篇 コスタリカ篇(文庫版)」、P236
「太陽(No.422 特集 開高健)」、P52、61


これも、日本では比較的よく知られたスピナーです。メップス社のブラック・ヒューリー。渓流の流れる山林に棲む小さな昆虫類の色を模したスピナーとされています。国内に輸入されていた数が圧倒的に多かったためか、ブラック・ヒューリーといえばこの黄色いドット模様のものを思い起こす釣り人が多いのではないでしょうか。

「オーパ・オーパ!!」の写真ですが、暴れたサケの鰓が赤く写っているようにも見えます。本文には「メップス」の文字は頻出してきますが、具体的なモデル名までは記載されていません。普通は、同社の代表作である「アグリア」が思い浮かびますので、余計に見逃してしまいそうです。ただ、「太陽」の写真を併せて見比べてみますと、このサケの頭付近に写っているのが「ブラック・ヒューリー」であることに納得がいくと思います。カラーは、蛍光赤のドット模様。#4くらいのサイズになると、点々の数も増えてくるので、魚の鰓耙にそっくりです。

現行品のカラーラインアップを確認してみると、「オーパ・オーパ!!」掲載の蛍光赤もまだ製造されているようです。黄色に次いで並べてあるので、継続的に人気のあるカラーなのでしょう。流石、開高さんの見立てたカラーです。

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