2016/01/18

Toby Vass (Weedless)

「オーパ!(文庫版)」、P203
「フィッシュ・オン(豪華版)」、グラビアページ  
ルアーはよく磨いて (アラスカ・ナクネク川)
 


「フィッシュ・オン」は、豪華版と文庫版とでは掲載されている写真にかなり違いがあります。「週刊朝日」掲載後に書籍化する際、編集上の都合でいろいろと取捨選択があったのでしょう。もちろん、読んでいて楽しみが多いのは豪華版のほうです。なかなか入手困難ですが、入手の価値がある一冊です。

豪華版を開いてすぐのページに、開高さんが布の切れ端のようなものでトビーウィードレスを磨いて光沢を出している写真が掲載されています。障害物が多い場所だったのか、それともシングル・フックの現地レギュレーションをクリアするためか、通常版のトビーではなくウィードレスタイプなのが印象深い写真です。
 
さて、「トビーウィードレス」が正式な名前とばかり思っていましたが、本名はトビーバス(ヴァス)のようですね。ウィードガードにわざわざヘアが取り付けられており、これまた凝った造りです。フックは、わざわざカシメ(ハトメ)で取り付けられています。他ブランドを見回しても、細身のスプーンのウィードレスタイプは珍しいと思います。

「フィッシュ・オン」にはトビーがモチーフとしてたびたび登場してきますが、トビーと一口に言っても、歴史の長いルアーだけにバリエーションが豊富です。製造開始は1955年頃とされており、フライ、チャー、スマッシュ、ファット、スリム、サーモ、タイガー、ロケット、などなどの種類が販売されていました。こちらに詳しく紹介されています。ノベルティーとして宝石(ルビー?)の目玉が付いた金・銀のトビーがあり、、以前にデンマークのコレクターに写真を見せて貰ったことがあります(上のリンク先でも紹介されています)。いつかは手に入れてみたい一品です。

0 件のコメント:

コメントを投稿